世界的に流行中!ファンクショナルトレーニングって何?

目次

はじめに:「頑張ってるのに体がつらい…」そんな悩みありませんか?

  • 「姿勢を良くしようとしてるのに、すぐ猫背に戻っちゃう」
  • 「筋トレしてるのに肩や腰が痛くなる」
  • 「日常の動きがなんだかぎこちない」

こんなふうに思ったこと、ありませんか?
実はその原因、ただ筋肉を鍛えるだけでは解決できないことが多いんです。

そこで注目されているのが 「ファンクショナルトレーニング」という考え方。
体を動かす機能(=動きの質)に注目しする内容のため、姿勢や動きが自然と良くなり、体の調子も整っていくため、アメリカを始めとした欧米諸国でも流行中のトレーニングです。

ファンクショナルトレーニングって何?

ファンクショナルトレーニングとは、
「日常生活で使う動き(しゃがむ・立つ・ひねるなど)をスムーズにできる体をつくるトレーニング」
のことです。

ポイントは、ただ筋肉を大きくするのではなく、“体をうまく動かせるようになる”ことを目的にしている点。

たとえば──

荷物を持つときに腰が痛くなる
椅子や床から立つ時に気合を入れなければならない
スポーツで思ったように体が動かない
階段の上り下りですぐに疲れる

こういった悩みの多くは、「筋肉のバランスの悪さ」だけの問題ではありません。「全身の筋肉の連動性」が原因です。
歯車がうまく噛み合っていないような状態をイメージするとわかりやすいかもしれないですね。
ファンクショナルトレーニングではこの歯車を再び噛み合わせて、本来の自然な動きを取り戻していくようなトレーニングです。

普通の筋トレとの違いって?

一般的な筋トレファンクショナルトレーニング
一つの筋肉をピンポイントで鍛える体全体をバランスよく使う
重たいダンベルを持ち上げるなど器具だけでなく自重(自分の体重)中心でも効果的
見た目を重視動きやすさ・姿勢の良さを重視

アームカール(腕の一般的な筋トレ)

ブルガリアンバッグ+ウォーク
(体全体のバランスも使うトレーニング)


→ ファンクショナルトレーニングでは「しゃがんで立ち上がる動作」や「ひねる動作」「重りを持ったまま歩く」など、全身を使ったトレーニングがメインです。

理学療法士の現場からの実感

病院や整体院でのリハビリ・運動指導の現場でも、近年はこのファンクショナルトレーニングの要素を積極的に取り入れるケースが増えています

もちろん、筋トレ自体はとても大切です。
「お尻の筋力が弱い」と診断されれば、お尻の筋肉(大臀筋や中臀筋)を鍛えるトレーニングを処方することもあります。

しかし実際には、ただ筋肉を鍛えるだけでは、日常生活の動きにはうまくつながっていかないというケースも少なくありません。

たとえば…

  • スクワットはできるのに、階段を登ると膝が痛む
  • ヒップリフトは得意なのに、立ち仕事で腰がつらい
  • 筋肉量はあるのに、転倒やつまずきが多い

こうした方々に共通するのが、「筋肉の連動性」が不足していることです。

「パーツを鍛える」だけでなく、「動作として使う」ことが重要

ファンクショナルトレーニングでは、個々の筋肉の強化だけでなく、それらを協調的に“使える状態”にすることに重点を置きます。つまり、筋トレと動作改善の“橋渡し”となるアプローチです。

  • お尻の筋力 ➤ 立ち上がりや歩行動作へ
  • 体幹の安定性 ➤ 猫背・反り腰の改善へ
  • 肩甲帯の可動性 ➤ 肩こりや頭痛の緩和へ

こうした機能的なつながりをつくっていくことで、実際の生活動作がラクになり、痛みの再発予防や姿勢改善にもつながるのです。

ファンクショナルトレーニングの5つの基本動き

ファンクショナルトレーニングには、体をバランスよく使う「基本の動き」があります。

動きどんな運動?何に効く?
押す(プッシュ)腕立て伏せなど胸・腕・お腹まわり
引く(プル)ロウイングなど背中・腕・肩
しゃがむ(スクワット)スクワットなど足・お尻・体幹
体を曲げる(ヒンジ)デッドリフトなど腰・お尻
ひねる(ローテーション)ツイストなどお腹・背中・バランス感覚

これらを正しい姿勢で行うことで、体全体のバランスが良くなります

姿勢が悪いと、体のあちこちが痛くなる理由

例えば、こんなことありませんか?

  • 猫背でスマホを見ていると首や肩がつらくなる
  • 足を組むクセがあると腰が痛くなる
  • 片足に重心をかけて立つクセがある

これらはすべて、「姿勢が崩れたまま動いている」ことが原因。

ファンクショナルトレーニングでは、「動いているときの姿勢(動的姿勢)」を整えることをとても大切にしています。

自分でやるときのポイント

気をつけたい3つのこと

  1. フォームを大切にする(正しいやり方を覚える)
  2. いきなり重い負荷をかけない(はじめは軽く、少なく)
  3. 継続することがいちばん大事!

無理に自己流でやると、逆に体を痛めることもあります。
できれば、体の動かし方をよく知っている人に見てもらうのがおすすめです。

つくば市で始めるなら「Kick & Core」

つくば市にあるセミパーソナルジム「Kick & Core」は、ファンクショナルトレーニングの要素も取り入れたラッスンを行うスタジオです。
理学療法士がいるので、姿勢や体のクセを見たうえでトレーニングを教えてもらえます。

  • パーソナルジムよりも気軽に通える「少人数レッスン」
  • 初心者や運動が苦手な方でも大丈夫
  • 体験レッスンもあります◎

「運動してみたいけど、何をやったらいいかわからない…」
そんな人にこそ、ぴったりの場所です。

まとめ:動ける体は、自分へのプレゼント

ファンクショナルトレーニングは、
ただ筋肉を鍛えるだけのトレーニングではありません。

体が疲れにくくなる
姿勢が良くなる
怪我をしにくくなる
動きやすくなる

そんな「毎日の生活を楽にする体づくり」のためのトレーニングです。

高校生でも、大人でも、年齢に関係なく始められます。
まずは、あなたの体の“本来の力”を信じて、一歩踏み出してみませんか?

参考文献

※1. 筋力トレーニングが身体機能および身体活動に与える影響
理学療法ジャーナル 51巻5号, 2017年, pp.409-415
https://www.jstage.jst.go.jp/article/cjpt/2017/0/2017_1931/_pdf
※2. 機能的トレーニングの理論と実践
Michael Boyle(著) Functional Training for Sports, 2016
※3. ヒトの運動における筋の協調性とその適応
体力科学 Vol.66 (2017) No.6 pp.647-653
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jspfsm/66/6/66_647/_pdf

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